吉澤 遼馬
2022年9月30日
最終更新: 2023年8月27日
目次
謝罪
設定ってどこからどこまでの話?
1症例から物理療法の必要性を理解しよう
機器設定を決める前に重要なこと
足関節捻挫 問診の重要性
足関節捻挫の鑑別
足関節捻挫の予後を考える
この症例から見て、何がイメージできるのか?
目的があってこその設定
電流療法の効果や周波数などの具体的な設定は
じゃあこの記事の存在意義とは?
シンプルに考えてみよう
目的と目標を理解しよう
①目的
②目標
③手段
手段に囚われすぎて見失うもの
じゃあ、物理療法を手段として使うのは何故?
メーカー設定があるからそれでいいじゃないか
メーカー側の意図(ハナウエ談)
①効果が高い設定を使ってほしい
②満足感が得られやすい設定を使ってほしい
③安全な設定を使ってほしい
まずは考えても仕方がない事を考えてみよう
電流療法の理想と現実
①電気は深く入るのか入らないのか
②実際に、体内で何が起こっているのか
③患者教育の無理強い
④疼痛抑制と組織修復の相関性
⑤モードのこだわり
これで完璧!最低限必須な機器設定イメージ
機器全体での判断
■電気治療器設定のコツ
シンプルに考えよう
まとめ
文章化が物凄く難しい記事…
ご質問受付します
おまけコンテンツ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回の記事ですが、かなりコアです。文章化がものすごく難しいコンテンツとなっております。非常に伝わりづらい部分を文章化しておりますので、話がまとまっていない部分が多々あるかと思います。
しかし、この記事を読んでいただくことで、基本の設定に迷いがなくなるということは事実です。これは保証します。
万が一、この記事を最後まで読んでいただいても理解できない、設定に自信が持てないという方は遠慮なくDMください。
また、今回の記事が分かりづらい場合に関しては、最後の最後でちょっとした「仕掛け」が用意されております。
最後までお楽しみいただくか、途中でよくわからなくなったら最後の文章だけでも読んでください。
それでも解決しない場合は、遠慮なくTwitterでDMを頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
それでは本編をお楽しみください!
今回は「基礎」ですから、大まかな概念と理論(と言うか、理屈)を説明していきます。更に詳しい内容はシリーズとしてドンドンアップしていきますが、いきなり細かい話をツラツラと書いていっても、頭に入らないと思います。
よって、構成としては
①今回の記事で大枠を掴む
②でも、それだけでも自信を持って設定は決められるようになる
③更に詳細を学んで臨床に活かす(別記事)
という形になります。
設定に関しては全てのエネルギーに関して説明を行うと、ちょっと大変なので、超超超ポイントを絞った解説をしていきます。
あ、余談ですが私、こんなところでも講義を頼まれまして…
1本だけ動画をUPさせていただきました。鍼灸師の先生向けではありますが、導入の部分では今回の内容と少し親和性もある?かもしれませんのでよろしければ御覧ください😌
全部で3つの動画をUPします!鍼灸師の先生方も、その他セラピストの先生方も是非!ご意見ご感想をお願い致します!
そもそも、全ての症状に対して完璧に機器設定が可能なんてことは、まずありえません。
事前アンケートで完璧だ!と回答した方は、何がどう完璧なのか教えていただきたいほどです…(これは本心で教えてほしい…
ということで、今回の機器設定をイメージしやすいように
「足関節捻挫」
をベースに冒頭お話させてください。
足関節捻挫は基本的には急性期の症状ですが、
今回の記事自体は
急性期、慢性期の痛みなどにも対応できるようなイメージ
を持てる構成で記事は書いていきます。
そもそも、皆さんは治療器の機器設定する前に行う事がありますよね?
まずは患者さんの症状の鑑別から入りますよね?
これ基本的な話だと思うんですけど…
正直、物理療法機器を使用して効果が出ていない理由の7割がココ何じゃないか?と僕は思っています。
いくら、設定が完璧であっても、
✔症状の鑑別ができているのか
✔損傷部位を触診で特定できているのか
✔損傷の程度を理解しているのか
✔ちゃんとそこにエネルギーを当てられているのか
✔効果が出ているのか
この部分ができていなければ、設定なんてなんの意味もありません。
最近はエコーなども登場しており、画像で損傷度合いを判断する先生方も増えていると思います。エコーがあれば、使いたくなりますよね。
しかし!!!
まずは視診から、というのが僕は重要だと思います。患者さんが来院した瞬間から問診は始まっていますからね。
物療マガジンを購読されている先生方は、おそらく機器が好きな先生が多いでしょうから、どうしても「使いたくなる」「頼りたくなる」というのが出てしまうこともあるでしょう。
ただし!!!
エコーでなければ見えないものもあります。レントゲンで写らないものも、見つけられる可能性があります。
僕がここで言っているのは
視診を疎かにしていきなりエコーで見ないで
ということだけです。エコーは使えるなら使ってください。
視診・問診・触診を行った後に、です。
この時点で物療の機器設定の選択が変わってきます。
基本的な内容ですが、視診で分かることで、ほぼ設定の半分は決まると言っても過言ではないでしょう。
そんな時に、この記事です。
「接骨院で出来る足関節捻挫の鑑別」
です。
この記事では視診、問診、触診、鑑別を、接骨院で行える範囲の確実な方法をまとめています。また、千木良先生の経験から
落としてはいけないポイント
が記載されているので、即臨床に活かせる内容になっています。必読です。
一言で足関節捻挫と言っても受傷の時期などによっても対応が変わります。受傷後しばらく経過してからの鑑別はどのように行えばよいのか?
また、足関節捻挫を受傷後、身体がどのような変化が起こるのか?
それはなぜなのか?
様々なケースが考えられますが、意外と陥ってしまうのが
足関節捻挫=炎症
足関節捻挫=靭帯損傷
「足関節捻挫 鑑別と筋膜アプローチ」
です。
この記事、無料部分で読める量が多い…なんてお得なんだ!!!そして超有益…これ、無料でいいんですか?清水先生?
治療器の機器設定を行う上で重要なのが
✔ どの時期に
✔ どの組織に
✔ なんの目的で
が、理解できていなければ意味がありません。
それが、そもそも鑑別ができていない状態でちゃんとできるのか?という話です。
キチンと整理するためには、やはり問診・鑑別はしっかりと行わなければなりませんね。
基本的には一般の方のイメージでは
「足首を捻ったら癖になってしまう」
というイメージを持つ方は非常に多いと思います。
施術を行う側は、それを先回りして不安を解決してあげなければなりません。そのためには、足関節捻挫の予後はどうなのか?エビデンスなど情報収集して理解しておく必要があります。
#リアル運動療法マガジン の澤田先生の記事
「もう再発させない!慢性足関節不安定性の運動療法を徹底解説」
が物凄く参考になります。
この記事が出ているということは、足関節捻挫をした後に不安定症になる方は多いということです。
で、それがなぜなのか?どのような理由で不安定になってしまうのか?が事細かに書かれています。これはすごいですよ…
予後を考えた上で、再発させないためには何をすればよいのか?そのイメージができていなければ機器設定なんてできませんよね?
痛みが治まればいいんですか?
それで治っているんですか?
再発はしませんか?大丈夫ですか?
そのあたりもイメージできてこそ、機器設定は可能になるのです。
さて、足関節捻挫の症例を元にお話させていただきました。
各先生方の記事を読むと、更に思考が整理できます。
基本的には機器設定は目的があってこそ、数値を設定することができます。その目的がなんなのか?が理解できていないと、パターンにはめ込んだ施術になってしまいます。
どの組織が損傷しているのか?
傷害の程度はどうなのか?
どのような設定を選択するべきなのか?
このあたりを深堀りして考えていきましょう。
機器の設定。これは症状を治すために考えて決めることだとは思います。
しかし、目的が決まってないで
「足関節捻挫に対する設定ってどうしていますか?」
という質問は、ちょっと乱暴すぎませんか?
これは考えていないんですよ。深い思考になっていないんです。
でも、こう言うと
「治すのが目的でしょ?」
という人も出てきますよね。
うん。それはわかります。でも
「治すの定義ってなんですか?」
日本語って結構曖昧です。
治すという言葉一つとっても、かなり解釈が広いです。
これは、患者さんにとっても「治す」という言葉の解釈は人それぞれですし、かなり曖昧に捉えている方が多いです。
そもそも、痛みが取れた=治った というイメージを植え付けてしまっているのはセラピストとしてはどうなのでしょうか?
治すのが痛みを取るという行為だけであれば、あなたの機器設定に関する知識は
「疼痛抑制」
だけ覚えればいいんじゃないでしょうか?
痛みだけ抑えてますから。それで治ったんでしょう?
そういう話にもなりかねません。
結果、患者さんが勘違いして
「痛みが取れた=治った から、もう走っていいや」
となり、足関節不安定症になってしまう。
このようなパターンは非常に多いと思います。
これって幸せなことでしょうか?
この記事では、そうならないための設定や、患者さんに対しての解説、説明なども含めて記載していきたいと思います。
設定はそこまで細かくは書きません。
が、
最低限必要な事を書きます。
言い方を変えれば、これだけ抑えておけば最低限は大丈夫。ということです。
この記事に書いてあることもできていなかった場合、あなたの物理療法機器の設定は間違っていたかもしれません。
この記事は答え合わせではありません。
しかし、考えて設定を行える力をつける記事となっております。
ぜひ、一緒に考えていきましょう!!!
ちなみに
急性腰痛の場合は、皆さんは疼痛抑制を行うことをメインに考えるようですが…
僕の場合は動作改善を一番、重要視しております
このあたりは、Mr.ギックリ腰の僕が考える方法は、また何処かでお伝えできればと思います。
こちらの髙原先生の記事について書いてあります。ものすごく詳しく。
こういったnoteは繰り返し見ることをオススメします。僕も1回読んだだけでは理解できませんし、繰り返し読みます。この辺りの話は、難しいので…
正直、電流療法についてはこれだけ読めばほぼOKなんじゃないか?と思う内容です。ハッキリ言いますけど…w
基本的にはここまで詳しく内容が書いてあっても、それでも設定についての疑問質問は無くならないわけです。それはどういうことか?
「状況を整理する能力がない」
からです。
そんなの鍛えられるものでしょうか?
ハイ。鍛えられますというか、整理整頓できればいいだけです。
✔ 患者状況
✔ 機器状況
✔ 現場状況
いくら、どの周波数が何に効果的で、どのような作用があるのかを理解したところで、この状況整理ができていなければ、的確な設定を行うことは出来ないでしょうし、満足のいった結果は出せないでしょう。
これが整理できていれば、現場で行うべきことが見えてきます。
むしろ、痛めた部位、損傷した部位のみにフォーカスしてしまうと、設定は完璧なのかもしれませんが、自己満足で終わってしまいます。
「特定部位はこれだ!」
「この組織に対しての設定はこれだ!」
「これで完璧だ!うりゃ〜!ビリビリーー(※電気の音のイメージ)」
「え?なんかこれ意味あるんですか?何も変化ないんですけど?」
「え?あ、す、すみません…。
こんな状況になってしまいます。
機器設定が完璧でも、患者さんが満足いかなかったら意味がありますか?
この記事で学べること
✔ 機器設定に迷いがなくなる
✔ 患者さんに満足してもらえる
✔ 治療器に対しての扱い方が変わる
✔ 誰でも簡単に機器設定が可能になる
✔ どのようなシチュエーションでも対応できるようになる
※画像はシンプルのイメージです。
まずはシンプルに考えてみましょう。
周波数の設定や、パルス幅、出力強度等、考えることはかなり多いです。しかし、どの設定がどういう効果があるのか?が理解できていれば、そんなに難しいことではありません。
まずは
①出来ること(作用・効果)
②出来ないこと(エネルギーの理解)
③やりたいこと(目標)
④やってはならないこと(禁忌)
⑤目指すもの(目的)
が整理出来れば良いです。
細かい数値に関しては、科学・生理学の話にはなりますが、重要ではあるのですが、それは後から考えればよいのです。
そもそも論ですが、この目的と目標の意味すら理解していない方もいらっしゃいますので、まずはそこからご説明します。
2W1Hと呼ばれる考え方があります。
Why なぜ 【 動機 =目的】
What 何を 【 課題 =目標】
How どのように 【 手段 】
という考え方です。
僕はこれを、目的⇒目標⇒手段という形に変換して考えています。
目的
実現しようとして目指すもの。
目標
目的を達成するための通過点。
手段
目標を達成するための方法。
まずはこのイメージを持った上で考えてみましょう。
こちらに関しても、足関節捻挫でイメージしてください。
足首を捻ってしまいました…歩けないので痛みだけなんとかしてください…
患者さんが来院しました。その際に、よく言われると思うのですが
「痛みをとにかくなんとかしてほしい」ということです。
かしこまりました!痛みをなんとかしましょう!
術者側がこの時点で、この患者さんの目的を「痛みを取ること」を目的として設定してしまうと、その時点で機器設定はミスします。
あくまでも、痛みを取ることは通過点です。そのため、その理解を患者さんにもしてもらわなければ、確実に機器設定がうまくできていても、患者さんは納得しません。確実に。
目的は、患者さんが困っている内容が一体何なのか?を深堀りして引き出すことです。もしくは、患者さんが迷うのであれば、その目的をこちらからいくつか提案してあげてください。
例えば…
飼っている犬の散歩ができなくて困っている
↓
犬と散歩ができるようになること(目的)
今週末に部活の試合があり、試合に出たい
↓
試合に出るレベルに持っていく(目標)
↓
試合に出て優勝する(目的)
簡単に言うと、このようなイメージです。少し深堀りすると、試合に出たいと言うのはあくまでも目標です。出るだけが目的でいいのであれば、それでも構いません。
しかし、スポーツをしていて、試合に出るだけが目的というのは、あまり考えられませんよね?
基本的には勝つ、優勝する事が目的(厳密に言うとプロ選手になることが目的の場合もある。その場合は更に異なるプランを立てる必要がある)だと思います。
実現できるかどうかは別の話で、患者さんが望んでいる目的をしっかりと引き出さなければ、患者と術者がそれぞれ間違った方向を見て治療計画を進めていく事となります。
本当に、痛みを取ることが目的でいいのであれば、それでも大丈夫です。
目的を達成するためには、まずは細かく設定した目標を達成する必要があります。
基本的には物理療法では
疼痛緩和・組織修復・動作改善
がメインになると思いますので、目標としてはこの3つをいかに達成するのか?を考えます。
「痛みは収まったんですが、まだ足首がグラグラするような気がします。」
このような患者さんの声から分かることは、組織修復と動作改善がまだできていない可能性があります。
しかし、もし目的が試合に出るだけ、であればこの状態でも出ることはできそうですよね?
危険性はまだあるにせよ、最低限の目標は達成できそうです。
このあたりはしっかりとコミュニケーションを取り、何処まで目的・目標を落とし込むのか?を一緒に考えてあげましょう。
目標を達成するための手段として、疼痛緩和・組織修復・動作改善 の3つを達成するための方法を考えなければなりません。
機器設定は手段です。
あくまでも機器設定は目的でも目標でもなく、手段でしか無いのです。
しかしながら、この手段がしっかりとできていなければ、目的を達成するための土台作りができません。先程の図をもう一度見てみましょう。
あえて、このような形で三角形にしているのは、手段はあくまでも土台作りだからです。でも、土台ということは、ものすごい重要ですよね?
土台となる手段が下図のように欠けてしまうと…
かなりアンバランスな状態となります。掲げた目的や目標は崩れてしまう可能性もありますよね?
目的を達成するための土台作りとして、機器設定はあくまでも手段だということを忘れないでください。
物理療法が行う部分は、あくまでも「手段」の部分のみです。しかもその手段に関しても、物理療法が担う部分はごくごく一部です。
・物理療法
・運動療法
・手技療法
・セルフケア
目標である、疼痛緩和・組織修復・動作改善を達成するためには、物理療法である必要もありません。
ということは、重要度から考えると、三角形の絵だと少し違和感が出てきます。
このように表現してみました。
いちばん重要なのは目的であり、目標と手段の重要度自体はこんなイメージです。例えば、
疼痛緩和では電流療法で抑制をかけたり、衝撃波で痛みを感じている需要期に働きかけたり。
組織修復なら微弱電流や超音波治療をかけたり。
動作改善は温熱療法やEMSなどを使用するなど。
このようにしてベースを作った上で目標を達成していけば、安定して短期間で目的を果たす事が可能になる「確率が」上がります。
言ってしまえば、物理療法がなかったとしても、目標が達成できれば目的を果たすことは可能です。
あくまでも物理療法は手段なので、それに執着しすぎてしまい、
・設定を迷う
・効果を高めようとしすぎて他のことが見えてこない
・物理療法に頼りすぎて目的を果たすための他の手立てを考えない
という状況にも陥る可能性があります。
あくまでも、物理療法は手段であり、それがなければならないというわけではありません。
よって、設定にこだわりすぎるのは、目的ではなく、手段にこだわりすぎている状況になっています。
その点は十分に注意しましょう。
目的に期限があった場合はどうしますか?
例)7日後にサッカーの試合がある15歳少年。足関節捻挫の場合。
この場合はいち早く、競技ができる状態にしてあげなければなりません。しかし、治療手段が少ない場合、あるいは無い場合は次の図のようなイメージになります。
期限を水として表現してみました。7日で水が満杯になる状態です。
物理療法を行った場合(手段が多い場合)には、ピッタリ7日目で目的を埋めています。要は、手段があることで目標を期限までに達成しやすくなり、目的を果たす事ができている。と言う図です。
※ピッタリは間に合っているということで捉えてください(汗)
ところが、手段が少ない場合、手段が効果がない場合などは目標達成の期間が長くなることが想定されます。
そのため、このような図になります。
手段がないので、患者さん自身の治癒力に頼ると、このようなイメージになるかな?と。(※手を加えないほうが早く治ることもあるので一概には言えませんが…)
物理療法機器を使用することにより、早期に疼痛緩和させて、組織修復を促して、動作改善ができれば、治癒期間(復帰までの期間)が早くなり、期限に間に合う可能性が高くなると考えます。
基本的には物理療法を使うのであれば、このようなイメージを持って使用するのが大前提です!
機器設定は機種によって
・設定が変更出来るもの
・設定が変更出来ないもの
があります。
機器設定出来ないものに関しては、メーカー側の意図があります。
こちらは、あくまでも僕の中での解釈です。
メーカーさんに直接聞いたわけではありません。しかし、メーカー営業さんや物理療法機器を取り扱っている業者さんと話をしていて、イメージしている内容です。
治療器の設定で、メーカー側の意図は
①効果が高い設定を使ってほしい
②満足感が得られやすい設定を使ってほしい
③安全な設定を使ってほしい
です。
こちらについて詳しく解説していきましょう。
メーカー側としては効果を出さなければ治療器は売れませんし、評価が上がらなければユーザーは離れていきます。
そのため、まずはその機器で効果が高い設定がデフォルト(初期)で用意されています。
基本的にはそれを利用する形が、一番シンプルで効果的だと思います。
要は、設定を弄りたい状況になるのは
施術、治療の「熟練度」が高くなっている証拠です。
正直、結構デフォルト設定で効果は出せます。
僕は院で使用している機器は、そんなに設定をイジっていません。
「え?コレだけ勉強してて設定細かくイジったりしてないの?!」
と思うかもしれませんが、ハイ。ほとんどイジってません。
でも、それには理由があります。
それでも十分効果が出ているから
です。
少なくとも、設定はイジりますが、それは目的、目標を達成するために必要であれば、の話です。
そのままの設定でも、それが達成できるのであれば、あえてイジる必要はないと考えています。
玄人になればなるほど、設定はイジりたくなります。
これを「設定沼」と言います。(勝手に名付けていますw)
※画像はイメージです。
正直、玄人でこだわりが強い場合にのみ、沼にハマって良いと思いますが…最低限のエネルギーの理解が出来ていれば、水たまりでも十分です。笑
僕は普段は水たまりで対応しています。
でも、それでも対応できないイレギュラーなパターンの時のみ、沼モードに突入します。
通常は、沼は不要ですw
■ポイント■
✔ メーカー設定は確率的に効果が高いものが設定されているはず
✔ 多くの症例では設定を変更しなくても大丈夫なことが多い
✔ 設定を変えたい時はイレギュラー対応をしたいときがほとんど
治療効果を出すというのは、かなり難しいんです。
よって、メーカーで決められている設定では、効果は出ないことも多々あります。(毒舌)
え?さっきと話が違うじゃないかと思うかもしれませんが、そういうこともあります。
なぜかと言うと、自分が目標としている事を、デフォルト設定では実現できない場合も多いからです。
しかし、設定がある程度決められているのは
多くの方に満足が得られる確率が高い設定
が、デフォルトで入れられています。
だからこそ、治療効果は比較的高いんです。
これを言うと、一部のマニアックな方々は
「メーカー設定ではちょっと効果が出にくい…」
というご意見もあります。
ハイ。間違ってはいませんが、それは目的・目標設定がしっかりとできており、その目的を達成するためにはもう少し変化させたほうが良い…という考えがあるからこそです。
最初は、その考えはあまり重要ではないと思うので考えすぎなくて大丈夫です。
満足感が得られる設定というのは
(効果+体感)×人数(エビデンスや実績)の平均値です。
デフォルト設定で入れられているのは、多くの情報や実証データに基づく平均値での設定です。
そのため、様々な症状に対応できる平均の値が組み込まれていますので、それに合致しない症状も多く存在するということ。
ただし、多くの人が満足できる設定でもあるということ。
この部分が今回の「設定」を考える意味で非常に重要です。
症状が悪くない人は、あまり病院や治療院へは来ないと思いますので…一応、イメージとしてはこのあたりの人に対して、機器設定はされているものだと、理解しておくのが良いと思います。
ただ、人間は複雑ですし、人によってケガの程度はマチマチですので、全て平均設定では対応できないことも多いのは事実。
でも、平均なので、ある程度はそれで効果が出る。という認識で良いと思います。
■ポイント■
✔ 満足度を得られる設定は平均値
✔ 平均値ということは、効果が出ないパターンも多く存在する
✔ デフォルト設定をベースに自分の目的・目標に対する設定を決める
そもそも、メーカーは機器を使って不具合が起こってはクレームになります。というか、患者さんに怪我をさせてしまうのは、もってのほかです。
そのため、極力患者さんに害がないような設定を推奨します。
これはメーカー側としては仕方のないこと…
本来であれば、ユーザー(治療家の先生方)がしっかりとその辺りを理解すれば全く問題ないのですが…そうなっていないということは…そういうことです。
(エネルギーの理解が出来ていないで怪我をさせてしまっている人も中にはいるから、ちゃんと勉強してそうならないようにしてくれれば問題ないのにね…ボソッ)
知識がない状態で闇雲に設定を変えられて
・効果が出ない
・変化がない
・満足もしてもらえない
・むしろ痛めてしまった
など、そういう事象が起こらないために、メーカーの基本的な設定は
安全
なものを提供しています。
だから、機器を120%活かせるように出来る(したい)玄人ユーザーな先生や業者さんたちは、物足りなさを感じるのです。
これは沼に入っている方々なので…
壁にぶち当たった時に、沼師(物療沼に入り込んでしまったコアな先生や業者さんたち)の方々には、お世話になることとしましょう。
今回は、基礎です!!!
割合、安全な設定でも、ちゃんと効果は出せます。
そのためには
・電流特性の理解
・機器の特性
・通電効率
・患者さんのポジション
・プローブの当てる角度
などが理解できていれば、そのままの設定でも十分効果を出すことが出来ます。
まず大切なことは、患者さんの不利益(症状の増悪)にならないレベルでも十分な効果を発揮することが望まれます。
よって、メーカー設定は比較的安全です。
まずはその設定をしっかりと理解して使用してみましょう。
安全な中で、何処まで効果を出すことが出来るのか?
まずはそこを挑戦してみましょう!
■ポイント■
✔ メーカー初期設定は安全面も考慮されている事が多い
✔ 患者さんが壊れない設定で、効果の高いものを設定している
✔ 安全な設定の中で、何が出来るかを考えてみよう!
さて、このタイトルは一体何なんでしょうか?
物理療法は、エネルギーが出力されているところを、基本的には目で見ることが出来ません。
そのため、いつ、どこで、なにが、どうなっているのか?は直接、目で確認することが困難です。
たとえば、電気治療で電気が流れているところを直接見ることは出来ますか?機器のパラメーターが動いているのを見て、「あ、流れているんだな」とイメージすることぐらいしか出来ませんよね?
実際に目で電流が皮膚の中を通って、組織に通電されて…というものは見れないわけです。
ということは、
実際に電流が流れている所は見れない
↓
今、どうなっているのかがわからない
↓
その場での効果が分かりづらい
↓
だから文献や資料を元に設定を決めてしまう
これは特に、TENSなどの経皮的神経刺激などを行う際に起こりやすい状況です。少し長い時間での通電(20〜30分)を行って、効果が出るのか出ないのか?を判定するのは、少々時間を要します。
病院や治療院で電流療法を行う際には、10分〜20分が多いのではないでしょうか?ハイボルテージ機器等を使用した場合は5分未満で行うことが多いかもしれませんね。
そもそも、様々な文献に記載されている情報は非常に貴重ですし、確実なものです。データとして多くの検証を行った上で残されている情報ですから。
しかし、そのデータが、今目の前にいる患者さんに適応できているのかどうか?はしっかりと判断する必要があります。
目で見えないからと言って、文章に書いてあることをそのまま、患者さんに提供するのはちょっと「???」となります。
と、言うわけで理想と現実を考えてみたいと思います。
電流療法では様々な意見があり、とても重要なことなのですが、そんなに考えても仕方がない(というか、意味はあるけど最重要ではない)事は多々あります。
その部分について、下記項目で考えていきたいと思います。
①電気は深く入るのか入らないのか
②実際に、体内で何が起こっているのか
③患者教育の無理強い
④疼痛抑制と組織修復の相関性
⑤モードのこだわり
これ、よくある議論ですが個人的にはどうでも良いと思っています。
「え?なんで?深く入ったほうが良くない?」
というご意見もあるかと思うのですが…
結局、電流は体内でどの部分まで通電したのか(あるいはしているのか?)は計測出来ません。
あくまでも理論値でしか無いので、目の前にいる患者さんのどの部分に、どのぐらいの量の電流が流れているのか?を見ることは出来ませんし、計測することは出来ません。
よって
「この治療器は20,000Hz流せるから体の深くまで届くんです!」
という謳い文句は、そこまで魅力的なものではありません。と個人的には思っています。
「あ、すごいね。皮膚抵抗低くできていいね。」
ぐらいです。いや、それはそれですごいことなんですけど(汗)
高い周波数は皮膚抵抗を落とすために使用されていますが、基本的には深さは考えなくて良いと思います。というか、考えても確実に当たっているかは判定できません。
電流が、深く入ったとしましょう。でもその際に起こっている事実は、果たしてあなたが考えている「エビデンス」と合致した説明になっているのでしょうか?
例えば、疼痛抑制に関しては、
内因性オピオイド系
ゲートコントロール仮説(理論)
下行性疼痛抑制系
広汎性侵害抑制調節
などがあります。
この辺りはこちらの髙原先生の記事を参照ください。メチャクチャまとまっておりますので!
でも、これってほとんどが表層からの刺激についてですよね?
深部の筋肉について、何がどうなって?という文献とかって…少ないですよね?
じゃあ、深部の筋肉にどのように届いているのかって説明できますか?
その時に、表層の筋肉には電流って入っていないんですか?通ってますよね?
それって、表層の筋肉に刺激がはいったから変化が出ているんじゃないですか?
深部の筋肉って、何cmでどの程度の周波数出力で届くんですか?それって、どうやって計測したんですか?
表層の筋肉が全く収縮しないで深層部の筋肉だけ収縮するテクニックってあるんですか?
ってか深部の筋肉だけに効果を出したところでそれって意味ありますか?
僕としては、あまり深部に届くというメッセージは響かないんですよね。みなさんはどう思いますか?届くことは良いことなのかもしれませんけど…
何でもかんでも深ければ良いというものでもないですし、出力が高くできればよいというものでもありません。
だから、そんなにこだわらなくても…良いと考えます。
で、この部分。実際に体内で何が起こっているのか?
人体に電流を流すと様々な効果が得られます。それにより疼痛抑制や組織修復が促されているわけですが…
実際に何が起こっているのか?はあくまでも推測でしかありません。
どういうことか?と言うと、
あなたの病院・治療院には内因性オピオイドが生成されたとして、それを計測する機器って持っていますか?
というお話。
あるなら、見せていただきたい…笑
要は、効果が出たか出ていないか、の判断は、あくまでも文献ベースで出ている情報を、実際に通電してみて、「その効果かな?」と、術者側が主観で判断していることがほとんどだと考えます。
よって、それは患者さん自身が
やったー!内因性オピオイドが放出されて痛みが軽減されているー!
という思考にはなり得ませんよね。笑
そんな人はいないはずです。
よって、あくまでも推測です。
治療結果から判断することしかできません。
実際に何が身体の中で起こっているのか?を理解することはとても重要です。しかし、現場ではある程度の説明ができていれば問題はありません。
患者さん自身は
内因性オピオイド
と言っても
え?な、なんですかそれ?
という反応にしかなりませんから。。。
さて、電流治療を患者さんに行っていく上で考えること。
よし!患者さんに電流治療について詳しく知ってもらえるように説明をしっかりするぞ!
と、意気込んでも患者さん側は別にそれを求めていない事が多いですし、理解しない人のほうが大多数です。
しかし、この部分はある程度はしっかりと説明してください。
・なんのために電流治療を行うのか
・どのような効果があるのか
・これを使うことによりどうなっていくのか
これは基本で、よく説明はすると思うのですが…
・治療後にどうだったのかのフィードバックをもらっているのか
・患者さんはその電流治療器で満足しているのか
・効果が出ていない場合はどうすればよいのか
このあたりもしっかりとフォローしてください。一方的にあなたが
これは良い治療機だ!!!
と思っていても、患者さんがそう思っていない場合は多いです。
一生懸命、患者さんを教育しよう!!と、一方的に気持ちを押し付けても、患者さんがそれを求めていなかったら、不要な努力です。
だったら、最低限の説明をした上で、フィードバックをもらってコミュニケーションを取っていきましょう。
例え治療効果が出なかったとしても、それは大収穫です。
設定が違うのか、そもそもそのエネルギーが意味がなかったのか?のヒントにはなるはずですから。
機器設定の際に、いろんなエネルギーを使ってくるとパニックになってきます。
基本的には疼痛抑制で使われる電流療法は
強め(mAレベル)
です。
組織修復で使用される電流療法は
弱め(μAレベル)
です。
こちらに関しては、疼痛抑制を行うことをメインで考えるのか、組織修復を優先的に行うのか、どちらか1つしか行うことはできません。
プリューゲル・アルントシュルツの刺激法則
弱い刺激をすることで神経機能を喚起し、中程度の刺激で神経機能を興奮させ、強い刺激は神経機能を抑制し、最強度の刺激で静止するという法則である。
wiki参照
一応、このような説もありますので。
もしも両方行いたいのであれば、先に疼痛抑制→その後に微弱電流というやり方が良いのではないでしょうか?
モードについては、様々な設定があります。
コンスタント
スウィープ
バースト
モジュレーション
などなど。様々な言い方があります。
治療効果を得るため、感覚の慣れを防ぐためなど、モードを変えることで様々な効果が得られます。
物凄くわかりやすい解説がこちらの動画に記載されておりますので、まずはこちらをご覧ください!
スペシャルゲスト。柔道整復師、鍼灸師、沼師の陣内先生です。
メチャクチャわかりやすい動画…ありがとうございます!!!
モードは大事ですが、それにこだわりすぎるのもチョット危険ですので…あくまでも概要を知った上で、
患者さんの声を必ず聞いてください!
大事なのはそこです。モードはあくまでもそういう事が出来るよ!というだけで、実際に起っているのかどうかは検証しなければわかりません。
そして、鍼通電との大きな違いは
皮膚抵抗があるか・ないか
です。
設定した周波数の効果がキレイに出るのは、皮膚抵抗がほとんど関係ない鍼通電の方が優れていると思います。
電極(スポンジや粘着パッド)で行う場合は患者さんの皮膚の状態にもより、変動があるのでそのあたりも考慮する必要があります。
そのため、細かすぎる周波数設定は、あまり意味がない事も多々あります。
※鍼通電の場合は細かく設定して使ったほうが良いと思いますよ!
※そこ勘違いしないでくださいね!
※皮膚抵抗のある、ないはかなり違いますからね!
※鍼通電は卑怯…じゃなかった。秘境です。(いややっぱりずるいな…)
はい。今回の記事はこの部分を読めば終了です。
本当にこれだけ読めば終わりです。後はオマケ&補足の記事となります。
間違いなく、世界一シンプルで考えなくても誰でも機器設定ができます。(ハナウエ調べ)
ということで早速行ってみましょう!
効果
・あったのか なかったのか
これだけです。効果があるのか無いのか。治療器を使う上で避けて通れない必ず判断として必要になってくるのがこちらのポイントです。
結局、道具を使うのであれば、何かしらの効果、変化、体感がなければ使う意味がありません。
それは即時効果ではなく、時間経過とともに効果が出るものも含めて、です。必ず効果があったのかなかったのか?の判定、判断は必須になります。
・感じるか 感じないか(出力・パルス幅)
・痛いか 痛くないか(強度・パルス幅・電圧)
・動くか 動かないか(強度・パルス幅)
・高いか 低いか(周波数)
・長いか 短いか(パルス幅)
・慣れたか 慣れてないか(治療回数と効果)
・多いか 少ないか(周波数)
電気治療器系では、大まかにこのポイントが抑えられていればある程度大丈夫でしょう。実際にどの周波数で何が起こるのか?は、まずは最低限理解していればOKです。
とにかく、現場ですぐに役に立つ設定というのは、即時的な効果や、体感が得られるものです。その精度や確度に関しては更に深堀りして学んでいけば、更に高めることは可能かと思います。
しかし、すべての電流治療器に対しては、このポイントだけまず抑えてください。
周波数 ⇒刺激の頻度
パルス幅 ⇒刺激の長さ
出力 ⇒患者さんの受容
流し方 ⇒モード
ケースごとに解説します。
痛みの種類による設定
急性期(鋭い痛み) ⇒周波数高め(100Hz以上)
慢性期(鈍い痛み) ⇒周波数低め(50Hz未満)
機種によってある程度設定されていると思います。ざっくりと急性は高め。慢性は低め。それでOKです。細かい周波数は後で考えましょう。いきなり難しく考えなくて大丈夫です。
わかりやすく言うと、急性期は筋肉のポンプ作用を起こさないために周波数を上げます。慢性期は筋肉をポンプさせるために周波数を落とします。
(かなりざっくりな説明です。)
筋収縮を起こしたい場合
周波数低め ⇒1~30Hz
パルス幅長め ⇒小さい筋肉150~200μsec、大きい筋肉200~350μsec
筋収縮を起こしたいときは周波数を低く設定します。また、パルス幅(電流が流れてから終わるまで刺激を与え続けている時間)は長くすればするほど、筋収縮は起こりやすいです。
強度の設定
出力(A)⇒患者さんに聞く
パルス幅 ⇒長いと痛い ⇒短いと痛くない
強さに関してはよく言われますが、交感神経優位にしたい場合は強く、副交感神経優位にしたい場合は弱くというイメージで良いです。
また、ゲートコントロールで疼痛抑制したいなら強め。
内因性オピオイドで疼痛抑制したいのであれば弱め。
パルス幅は長いと電気が流れ続けているので刺激量は多くなります。短いと刺激量が少ないので痛くありません。
基本的な設定は、そんなに難しくありません。あとは繰り返しトライすることです。
多くのエビデンスとは、現時点でわかっている効果の実績を元にして出てきたデータです。
そのデータがあるからこそ、根拠を持って施術をすることができています。
しかし、その根拠はそのうち、覆されるときも来ると思います。
僕自身、慢性期の患者さんに急性期で使用するような設定をやってみたり、逆もあったり…。
そもそも、僕は疼痛抑制であまり電流治療器を使用しないので…笑
そういった点で、データにないことをトライし続けています。
データはあくまでデータ。参考にさせていただきながらアレンジを加えて物理療法機器を使用すれば、様々な効果、変化を出すことができます。
一言で言えば
局所にこだわりすぎないほうが良いですよ
というお話です。
痛いから、そこに電気。
悪くはありませんが、そろそろその基本から脱しましょう。
というわけで…次回はトリッキーな記事になると思います。
乞うご期待!!!
いつものように、長々とした記事ですみません…熱くなってしまうとこうなってしまうのです…
さて、今回の記事でのまとめです。
機器設定は、重要です。しかし、基本的にはメーカー設定での効果も非常に高いのです。よって、設定自体はそんなに細かくいじらなくても、ある程度の効果は出すことは可能なのです。
少し変化させるのであれば、上記の「■電気治療器設定のコツ」の項目にあることが最低限理解できていれば、それだけでもかなり施術の幅は広がります。
まずはその患者さんと、あなたが目指すべき目的を決めてください。その目的を達成するための目標ができたら、あとはそれをクリアするための手段(機器設定)を決めるだけです。
どうしても、設定に思考が偏りすぎると、患者さんではなく、その痛めている部位にしか目が行かなくなってしまいます。
目的を達成するための目標は、機器設定だけでは十分に解決できません。あくまでも物理療法機器は手段です。それが理解できれば、自身を持って設定できるはずです。
自身がなければ、メーカーさんの設定を信じて使用してみましょう。
僕は本当にほとんどイジっていませんから。それでも患者さんは納得、満足して通院してくれています。
※一部、沼師の方々は否定するかもしれませんが、ごく少数なので無視します。あ、参考にさせて頂きます。笑